「中国信じられない」金正日総書記が不満を吐露

「中国信じられない」金正日総書記が不満を吐露

2006年07月18日08時34分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は今月初め、平壌(ピョンヤン)を訪問した米国人に「中国は信じられない国」と話していたことがわかった。

  テポドン2号ミサイル発射で世界の注目が北朝鮮に集まっている時点だった。極秘で行われた長時間の面談で金委員長は「中国は決定的な瞬間、我々を助けてくれない」と中国指導部に対する不信感と批判を吐露したと17日、ソウルの外交消息筋が伝えた。

  中国に対する金委員長の不満は武大偉中国外交部副部長と回良玉国務院副総理による10日の平壌訪問で明らかになった。ミサイル発射を中国にあらかじめ伝えなかった北朝鮮は、中国の説得を聞こうともしなかった。金委員長は彼らの面談さえ断った。そして16日、中国はミサイル発射に関わる国連の対北制裁決議案に賛成票を投じた。

  北朝鮮と中国の関係が普通ではない。「山と水が接した隣邦」とし、両国の血盟関係を守り最優先してきた両国リーダーの声は聞かれなかった。北朝鮮-中国-ロシアにつながる北東アジアの「北方三角共助」のうちその核とする朝中関係に深刻な亀裂が生じはじめているのだ。ある外交専門家は「米国は朝中間のこうした溝をさらに掘り下げて対北影響力を拡大しようとする戦略を追究するだろう」と分析した。

  平壌と北京の不協和音はマカオのバンコデルタアジア(BDA)に凍結された2400万ドルの北朝鮮資金が直接的な火種になったといわれている。米国の対北金融制裁が現実化すると金委員長は中国に支援を要請した。金委員長は1月に中国を直接訪問した。北朝鮮側は胡錦涛国家主席に「米国の不当な行動に対して、中国に関心を傾けてもらいたい」と話した。

  しかし反応は冷たかった。口座確認のためにマカオに立ち寄った金委員長の側近である姜尚春(カン・サンチュン)労動党書記局長は中国公安に逮捕され、調査を受けた。当時の状況についてこの消息筋は「資本主義市場経済を受け入れた中国としては北朝鮮の紙幣偽造問題をかばうような行動を見せた場合、対外的信用も落とすなど自国に及ぶ影響を考慮した」とした。

  金委員長の1月の中国訪問の際の非公式的に論議された経済支援がきちんと実行されていないことも中国に対する失望感を生んだという分析がある。中国は当時、現金50億元(730億円)と▽新義州(シンウィジュ)に港、ホテル、橋梁建設支援▽新義州~平壌間鉄道複線化▽新義州~香山(ヒャンサン)間高速道路建設--のような新義州支援案を提示したということだ。

  金委員長はこれを信じて1カ月後「基幹工業および農業3カ年計画」を内部で発表した。北朝鮮の官僚の間では「中国人は口だけで我々に何か支援したことがあるのか」という不満が起こった。

  一方、中国には北朝鮮の続く無謀な行動が大きな負担材料として作用したという分析も出された。中国は軍事力と経済力というもろ刃で米国に対立して地域盟主として立ち向かうという野望を持っている。しかし北朝鮮の核開発とミサイル発射は、米国に北東アジア情勢介入の効果的な名分を与えている。日本には堂々と先制攻撃論を立て、軍事大国化を早急に促しているようにも見える。

  中国はこんな北朝鮮を内心、苦手に思っているのだ。こんな中、米中関係は密月の兆しも垣間見せる。サンクトペテルブルクで開かれているG8首脳会議で、ブッシュ大統領は中国の対北圧迫に鼓舞されたように「胡錦涛主席のリーダーシップに感謝したい」と肯定的に回答した。

  中国軍部のナンバー2である郭伯雄中央軍事委員会副主席がドナルド・ラムズフェルド米国防長官の招請で17日、米国を訪問するなど軍事協力も上向きだ。

  韓日米南方三角共助がゆがんだ状況だが、朝中ロ北方三角共助も戦略的利害関係によって根本的で微妙な変化を表している。金正日委員長がこうした国際情勢の流れにどう対処して行くか、世界は注目している。

  

  ▶<ニュース特集>北朝鮮ミサイル問題

  
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