北朝鮮外相が明らかにした「領空外でも撃墜する」に隠された意味は?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.28 15:20
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北朝鮮の軍事境界水域。東海の軍事境界水域は台形だ。軍事境界水域内側の海域は一種の内海で、北朝鮮は領海の一部だと主張している。(写真=韓国海運組合)
北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相は去る25日(現地時間)、米ニューヨークで「米国が宣戦布告をした以上、米国戦略爆撃機がたとえ我が領空界線(境界線)を超えないとしても任意の時に発射して落とす」と話した。これは戦時状態でない状況で領空の外の国際空域で米国戦略爆撃機を追撃するというもので、国際法に反する。そのため、李外相が「米国が宣戦布告をした以上」という前提を置いたというのがほとんどの国際法学者の解釈だ。
ところで、李外相の発言にもう一つの意味が隠れている。それは1977年、北朝鮮が宣言した「軍事境界水域」だ。軍事境界水域は領海・領空よりさらに広い。当時、北朝鮮軍最高司令部は「東海で領海の基線から50マイル(50海里・92.6キロメートル)軍事境界線区域内の水上・水中・空中における外国人・外国軍用艦船・外国軍用飛行機の行動を禁止する」と規定した。北朝鮮は西海(ソヘ、黄海)でも軍事境界水域を設定した。