北朝鮮の市場にLEDテレビまで…ミネラルウォーターは富の象徴(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.01.06 16:53
市場では生活必需品のほか、他人に富を誇示できるアイテムが人気だ。国内の脱北団体によると、過去1年間、北朝鮮の市場ではLCD・LEDテレビ、盗難警報機、短い女性スカートなどがベストセラーだったという。平壌版韓流と呼ばれる韓国映画・ドラマを簡単に楽しめる装備「ノートテル(EVDプレーヤー)」も中国から密かに搬入されて取引されている。若者を中心にミネラルウォーターを飲むケースも増えていて、1本1300ウォンという高い価格にもかかわらず品がなくて売れないほどという。中国産ミネラルウォーターのボトルを持って街を歩くのを富の象徴や最新の流行と考える風潮も表れたという。
北朝鮮の市場で最も優遇される貨幣は米ドルだ。いわゆる「ドル化(dollarization)」と呼ばれる北朝鮮経済のドル中心取引は次第に深化している。一時、北朝鮮当局が市場からドルを追放しようと平壌などの外貨商店や外国人相手の売り場ではユーロでのみ決済するようにしたが、ドル化の流れは防げなかった。中国人民元も好まれているという。その代わりに北朝鮮貨幣はほとんど衰退危機に直面している。市場で金日成(キム・イルソン)主席が描かれた北朝鮮の貨幣は俗称「ブクデギ(もつれた塊)」と呼ばれるという。テレビ1台が人民元で1000元ほどするが、これを北朝鮮貨幣にすれば風呂敷包みになるため、このような扱いを受けるという。