韓国映画、“この4人”がいなければ作品が作れない?
ⓒ ISPLUS/中央日報日本語版2017.09.28 15:11
韓国映画界のシナリオ偏重現象には相変わらず変化がない。ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ハ・ジョンウ、イ・ビョンホンらいわゆる「A級」主演俳優たちに手に取ってもらえない作品は、投資がなかなか集まらないという状況だ。
女優の立つ瀬がないとの声も聞かれる最近の韓国映画界では、俳優の事情もそれほど大きく違わない。それなりに名前が知られ、韓流スターと呼ばれても、良くできた映画のシナリオは受け取りにくいのが現状だ。ごく少数の「A級」俳優が断ったシナリオをひたすら待たなくてはいけないばかりか、彼らとのギャラにも大きな違いが生じる。出演を決めても投資がなかなか集まらずに製作が難航することもある。劇場で上映されるまでには、長い時間の間に高い山をいくつも越えなければならない。
反面、ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ハ・ジョンウ、イ・ビョンホンは年間を通して作品が列をなしている。昨年は『密偵』(キム・ジウン監督)、ことしは『タクシー運転手』(チャン・フン監督)に出演してヒットを飛ばしたソン・ガンホはすでに次回作が3本も決まっている。『麻薬王』(ウ・ミンホ監督)は撮影のクライマックスに入り、続く『寄生虫』(ポン・ジュノ監督)も撮影が始まる。しばらく製作が中断されていた『第五列』(ウォン・シニョン監督)も来年上半期に改めてクランクインすることで大枠が決まっている。少なくとも再来年まではソン・ガンホの映画が途切れることはない。同じくカン・ドンウォンは『ゴールデン・スランバー』(ノ・ドンソク監督)、『1987』(チョン・ジュンファン監督)、『人狼』(キム・ジウン監督)ですでに撮影の途中かすでに完了させている状態で、ハ・ジョンウは『1987』、『神と共に』(キム・ヨンファ監督)、『PMC』(キム・ビョンウ監督)で上映が続く。イ・ビョンホンは秋夕(チュソク、中秋)連休に公開される『南漢山城』(ファン・ドンヒョク監督)と最近クランクインした『それだけが私の世界』(チェ・ソンヒョン監督)が残っている。