【コラム】ソウルが上海・ロンドン・ニューヨークと競争で勝つには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.14 09:33
先月、大統領特別談話で今後3年間推進される政策の根幹がほぼ明らかになった。その核心要素の中の一つが革新的な規制改革ということに積極的に共感する。批判のための批判かもしれないが、既存の財政・金融・マクロ政策の限界を痛感し、規制改革にすべての責任を押し付けているような印象もなくはない。このような脈絡で筆者は規制改革を一種の魔術だと見る。魔術はその内容が分からない人には全くでたらめで神秘的だと見られるが、実際は斬新なアイディアと緻密な計画、徹底して完ぺきに熟練した執行の組合わせだ。
事実、韓国経済と社会状況は、平凡な先進国の政策経験や試行錯誤を安易に踏襲できる状況ではない。庶民の生活はひどく凝り固まり、何の打開策も見えない状態だ。特に若者の働き口が完全に枯渇している。また、ささいな政策の前でも理念を前面に出した陣営論理に閉じ込められ、大切な社会的資源を減少させている。それこそ前後と上下をがっちりと塞がれた脱希望、行く先がなく、不安の時代だ。この状況で規制改革という魔術でも働かせ、なんとかしてこの難局を突破(Break Through)しなければならないものと筆者は信じている。その突破のために何をするべきか。