【コラム】暗たんたる南北関係に希望の光を見る(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.27 10:48
年末年始の韓半島(朝鮮半島)の雰囲気は、真に険しいものに思われる。国家情報院の周辺では、金正恩体制の早期崩壊まで予告しながら先制的に北朝鮮の変化を主導しようという主張まで聞こえる。しかし希望的事項に土台を置いた対北朝鮮の積極的攻勢論は無謀で非現実的だ。これは対話不在、安保優位の現象から始まった問題だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室と国家情報院・国防部に布陣する予備役将軍の存在だけが浮かび上がって、外交・統一部長官の存在は萎縮したような外交・安保ラインの現実が北朝鮮軍部の主導する強硬路線と対抗するという「強対強」の構図が、新年の韓半島にどんな危機を呼び起こすのか本当に心配だ。
中国は、張成沢処刑で受けた衝撃が大きかったにもかかわらず「それは北朝鮮内部のこと」という、緻密に計算された北中関係の未来を遠く見通した戦略的な反応を見せた。人民日報の姉妹紙・環球時報は金正恩に事態をうまく収拾して中国を訪問する条件を作れと暗に助言する論調まで展開した。金正恩に対する懲罰的対応では得るものがないということを考えれば、最も現実的な姿勢だといえる。