韓国でビールブーム…輸入ビールが韓国産上回る勢い
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.02 09:59
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と企業関係者との会合での乾杯酒が伝統酒やワインではなく「庶民の飲み物」のビールということが話題になったが、これは最近のトレンドを忠実に反映した結果だ。日本の漫画『神の雫』に象徴される韓国のワインブームが衰え、その座を輸入ビールとクラフトビールが占めている。
酒類業界によるとビール市場は2000年代半ばのワインブームと似たパターンで拡散している。2010年ごろにソウルの清潭洞(チョンダムドン)と梨泰院(イテウォン)などで流行した輸入ビール専門店はいまでは全国にある。海外旅行で味わったビールを求める20~30代が主要消費層だ。輸入ビールは町内のコンビニエンスストアですぐに買えるようになり参入障壁を下げた。2004年まで酒類輸入量は全体の1~2%である8万462キロリットルだったが2015年には3.4倍の26万9515キロリットルに増加した。
昨年に続き今年も流通業界のキーワードである「ホンスル」(1人酒)、「ホームスル」(宅飲み)も輸入ビールブームを牽引している。1人で飲む時はアルコール度が高い酒よりビールが選ばれる可能性が高いということだ。2015年にイーマートで売れた酒類のうちワインの売り上げが占める割合は21.4%だったが今年上半期には16.9%に減少した。同じ期間に輸入ビールは17.3%から25.4%に増えた。これは韓国産ビールの販売割合とほとんど同じだ。