【社説】高度化する北朝鮮の核脅威、無限の軍備競争だけでは解決できない(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.08.28 13:10
このため北東アジアで軍備増強競争が本格化すると懸念する声が高まっている。北朝鮮のミサイルを事前に迎撃するために天文学的な費用がかかる各種対応武器システムを導入しなければならないためだ。すでに韓国政府は北朝鮮の中長距離弾道ミサイルに対応するため中国との外交摩擦を押し切ってTHAAD導入を決めた。砲台ひとつで兆単位の資金が必要なTHAAD配備費用は米軍が負担するというが、このための支援と外交的負担はそのまま韓国が引き受ける状況だ。
これだけでなく韓国軍が東西南北へ向けたレーダーを設置しTHAADを別に導入しなければならない状況となった。すでに海軍は海上を音速で飛行する北朝鮮のSLBMを迎撃するために1発150億ウォンかかるSM-3ミサイルを導入する案を推進中という。さらにSLBMを装備した北朝鮮の潜水艦に対応する原子力潜水艦を韓国が建造する案も議論されている。