ふらつく安倍政権、動き出すライバルたち
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.05 16:24
牙城が揺れるとライバルの動きが慌ただしくなった。東京都議会選挙の惨敗で安倍晋三首相の政治的な位置づけが揺れると、来年の自民党総裁選挙で安倍首相を越えようとするライバルの動きが表れているのだ。
日本メディアによると、岸田文雄外相は4日、岸田派が主催したセミナーで安倍政権の経済政策基調「アベノミクス」の修正の必要性を強調した。岸田外相は4年半にわたり推進されたアベノミクスの成果を評価しながらも「経済政策は格差(拡大)という副作用にも適切に対応していくべきだ」と述べた。アベノミクスの基調が成長側に偏り、二極化や分配問題には相対的に脆弱だという趣旨の問題提起だった。
岸田外相は「成長と分配のバランスが重要だ」と述べ、1960年代初めに首相を務めた池田勇人元首相が「所得倍増計画」を展開しながらも中小企業や地方経済対策を同時に強調したことを想起させた。池田元首相は現在の岸田派を創設した人物で、安倍首相の祖父・岸信介元首相の後任だったが、安保・経済など分野で岸首相との差別化を図った。