韓経:「第4次産業革命時代、韓国の大学は変わらなければ永遠に落伍者になる」

韓経:「第4次産業革命時代、韓国の大学は変わらなければ永遠に落伍者になる」

2018年11月08日13時19分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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「グローバル人材フォーラム2018」最終日の7日、ソウル市内のホテルで開かれた「大学革命-総長の徹底討論」でパネラーが討論している。
  「韓国の大学では哲学が失われた。どんな人材を育てたいのか自らに問い直してみる時だ」(延世大学・閔庚燦名誉特任教授)

  「すでに大学革新に向けたアイデアは無数に積まれている。みんなわかっているのになぜ大学は変わらないのだろうか」。(円光デジタル大学・南宮ムン総長)

  韓国の大学の革新を主導している大学総長らと教育改革を叫ぶ専門家らが一堂に集まった。7日に開かれた「グローバル人材フォーラム2018」で初めて行われた討論中心セッション「大学革命-総長の徹底討論」でだ。200人の聴衆が講義室を埋める中で総長らは「第4次産業革命時代に韓国の大学は変わらなければ永遠に落伍者となる。われわれから変わらなければならない」と話した。

  セッションの座長は尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)元企画財政部長官が務めた。イ・ヘジョン教育と革新研究所所長と閔庚燦(ミン・ギョンチャン)名誉特任教授が発表者として出た。続けて李永茂(イ・ヨンム)漢陽大学総長、呉徳成(オ・ドクソン)忠南大学総長、申成チョル(シン・ソンチョル)KAIST総長、李基雨(イ・ギウ)仁川才能大学総長、南宮ムン(ナムグン・ムン)総長の5人の大学総長が討論した。討論は予定された時間を超え4時間にわたり続きこれまでの人材フォーラムで最長時間のセッションと記録された。

  ◇「韓国の大学は何のために動くのか」

  講師は韓国の大学が大学としての目的を失ってさまよう「アイデンティティ喪失状態」に陥っていると診断した。人工知能(AI)ロボティックスなど第4次産業革命技術の発展が、大学が育てるべき人材の定義から変えている時代なのに大学がまともに悩みも準備もしていないとの指摘だ。閔名誉特任教授は「韓国の大学運営の焦点はどうすれば教育部と内外の大学評価機関の評価で高い点数を受けられるかにだけ埋没している。入学成績にばかり気を遣うだけで卒業者が大学で何を学び社会に出て行くのかには関心さえない」と指摘した。彼は「学生の成長を引き出せない教育機関は存在の意味がない。大学内の資源配分から教授の講義方式まで大学のすべてを彼らが育てる学生の成長という目標を中心に再調整しなければならない」と話した。

  イ・ヘジョン所長は「2000人余りのソウル大学教授のうち自分と同じ考えをしなければ高い単位は取れないと話す人はいないが現実は正反対。変わらなければならないという考えはあるが変わらないのが大学問題の本質」と話した。アイデアばかりが乱舞するだけで「実行」はない硬直的な大学のシステムが改善されない限りどんな議論も机上の空論にすぎないという指摘も出た。南宮総長は「韓国の大学はこれ以上海外に対案を探す必要はない。改革案はすでにみんな知っている」と話した。

  ◇「大学の成果を再定義せよ」

  出席者は技術革命時代の大学の最優先課題を「成果評価システム」の再構築に求めた。新しい学科や入試システムを作るなどの臨機応変式の対策は「大学革命」に向けた根本的解決法になれないと指摘される。申総長は「教授の役割は単純なティーチングから、討論の仲裁者であり促進者、そしてメンターに変化している。論文の数だけですべてを評価するいまのシステムでは変化を起こすことはできない」と話した。李永茂総長もやはり「韓国社会は主観的な評価を容認しないため客観的な論文の数だけを評価指標に強制する。いまのシステムでは教授は枝葉の研究にばかりしがみつき教育には無関心になるほかない」と話した。

  大学運営だけはもっと長い呼吸を持って進んでいかなければならないという注文も出てきた。どのような組織でも革新は長期的で安定したリーダーシップから始まるという問題意識からだ。閔名誉特任教授は、「4年の総長任期、それに合わされた職務教授の任期ではどんな長期的改革も推進することはできない。大学のガバナンスだけ変えても韓国の大学は一歩進むだろう」と話した。これに対し討論座長である尹元長官は「ハーバード大学総長は13年、ドイツ首相は平均9年のリーダーシップを持って組織を引っ張っていく。大学だけでなく韓国社会にも意味のある指摘だ」と話した。

  この日の討論では人文学教育の重要性も何回も強調された。呉総長は「今後大学卒業生は平均6回転職し、絶えず学習しなければならない。大学で教えなくてはならないのはただ新しい技術ではなく、深みのある思考力と変化に対する対応力」と話した。李基雨総長は「成功する人材の共通点は自身が属した社会を愛し職業人として正しい品性を持つこと。こうした人材を育てるのはいくら時代が変わっても変わることのない大学の役割だ」と話した。
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