【コラム】上海の黄浦江で…「日中紛争で韓国の役割は」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.05 13:36
二重分断線はすべて血塗られたという事実が不吉な予感を呼ぶ。冷戦対峙線で中国人民軍数十万人が死に、反米と反帝で固く団結した北朝鮮は危うげに座っている。南中国海と大韓海峡をつなぐ文明断層線には植民収奪と歴史の恨が根付いている。自国の野蛮に比較的批判的だった朝日新聞さえも南京虐殺を「偶発的事件」と報道する日本の右傾化傾向は、文明断層線を危険な活火山に変化させた。中国で紅旗を掲げない日本車は窓が割られるほどで、韓半島南側から響きわたる独島(ドクト、日本名・竹島)死守の叫びは玄海灘を渡る。これに負けじと日本の右翼の反韓デモは極に達する。「がんばれ日本!」に続き「韓国人皆殺し」というスローガンが東京・新宿の通りを埋める。
戦後日本は加害者としての罪の意識から脱皮したようだ。戦争世代が退場すると戦争の記憶は薄れ原爆被害意識がむしろ大きくなった。「残酷非道な兵器」の犠牲になった国に自国のアイデンティティを変えると集団的自衛権強化と平和憲法改正が当面の目標になった。ここには軍事力増強で過剰資本解消と経済復活を図れるという帝国主義的計算が背景にあるだろう。和平崛起する中国が過剰生産力を内陸開発に注がず軍備競争に回すなら事態は深刻化する。2つの帝国の衝突、文明断層線が帝国衝突線になるのは時間の問題だ。歴史的な傷を掲げいまだ互いにたたき合う日本と中国は図体だけ大きい未成熟国だ。韓国も同様だ。分断68年が過ぎるのに分別なく暴れる北朝鮮を韓半島の未来構想に引き込むことができなかったという話だ。