【その時の今日】日本女性を夢中にさせた朴烈のアナーキズム
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.03 16:37
1922年2月、日本の留学生たちが発行した雑誌「朝鮮青年」に掲載された朴烈(パク・ヨル)の詩「犬ころ」を読んだ金子文子は宿命的な恋に落ちた。「私が探し求めていた人、私がしたかったこと、それはまさしくその人の中にある。その人こそ私が探し求めていた人だ」
23年9月、関東大地震当時、朝鮮人虐殺の狂った空気が広がる渦中に、2人は天皇を爆殺しようと思ったという理由で拘束され、法廷に立った。「滅ぼせ!すべてのものを滅ぼせ!火を付けろ!爆弾を飛ばせ!毒を撒け!ギロチンを設置しろ!政府に、議会に、監獄に、工場に、人間市場に、社員に、教会に、学校に、村に、通りに。すべてのものを滅ぼす。赤い血で、最も醜く愚かな人類によって汚れた世界をきれいに洗う」1924年、獄中で朴烈が書いた「私の宣言」がよく物語るように、2人を結んでくれたものは個人の自由を抑圧するすべての力…国家、法、監獄、司祭、財産など…この消えた世の中を夢見るアナーキズムだった。