ドルに追従したウォン相場、円・ユーロ・人民元にも影響(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.04.05 11:36
年初当時に欧州の変数はウォン上昇の妨害者だった。初取引日の1月2日の場合、スペインの財政赤字拡大などユーロ圏の危機に対する懸念から安全資産のドルが上昇しウォンの対ドル相場も4ウォン下がった。フランスの格付け引き下げの見通しと北朝鮮の軽水炉爆発のデマが重なった1月6日には10.2ウォンの急落となった。だが、昨年末から2度にわたり欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の銀行に長期低利で貸し付けた約1兆ユーロが韓国を含む各国に流れると事情が変わった。外国人は今年第1四半期の3カ月間に韓国株11兆ウォン相当を買い越し、債券も5兆2000億ウォン分を買い入れた。この時には外国人投資家が外貨を売ってウォンを買うためウォン相場が上がることになる。
韓国輸出の4分の1を占める中国経済の鈍化はウォン相場にとって悪材料だ。中国の2月の貿易収支は過去最大の314億8000万ドルの赤字を記録した。このため先月12日にウォン相場は前日より6.2ウォン下がった。韓国の対中国輸出が減るという懸念のためだ。中国政府は先月、年間経済成長率を8%以上で維持するという「保八政策」をあきらめ、今年の成長率目標値を7.5%と提示した。ウォン相場には憂鬱な便りだ。