【コラム】ソウルが国際観光メッカになるには

【コラム】ソウルが国際観光メッカになるには

2009年06月21日10時10分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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   ソウルを訪れる外国人観光客が急増している。 観光特区の明洞(ミョンドン)の場合、先日まで10人に4人が外国人観光客で、そのうち半分以上が日本人観光客だった。 06年にソウル市が年間600万人水準の外国人観光客を2倍の1200万人に増やすという野心に満ちた抱負を明らかにして以来、最も多くの外国人観光客がソウルを訪問している。 06年以降、ソウル市は新庁舎の観光名所化、漢江(ハンガン)の観光資源化、特色ある広場と街の造成、ソウル観光マーケティング株式会社の設立など、革新的かつ創意的な政策を推進し、ソウルを世界的な都市観光一番地にしようと努力を傾けた。 しかし最近の外国人観光客の急増はこうした努力の結果というよりもウォン安のおかげだという意見が支配的であり、ソウル市は観光振興政策をもう一度見直す必要がありそうだ。

  観光産業には製造業とは異なるいくつの特色がある。 その一つは他の産業に比べて投資リスク負担が大きいという点だ。 観光は必需品ではなく奢侈品に近い産業であるため、経済環境の変化に敏感に影響を受ける。 また技術開発による特許権がなく、進入障壁が低いため、無限競争にされされやすい。 観光産業に関する国民の期待が著しく高まったことで、最上のサービスを提供するための多くの人材や設備などが要求され、これによる人件費の上昇や投資費用は観光産業に相当な負担を与えうる。

  こうした観光産業の特殊性と長期的な観点から考えると、外国人観光客年間1200万人という量的な目標よりも質的な成長に向けた緻密な戦略的思考が要求される。 ソウル市はまず未来の変化に適した、または未来の変化を主導できる創意的な観光成長動力が何かを考え、10年以上先を見越した観光政策方向を定めなければならない。 さらにこうした成長動力を現実化するため、競争者が簡単に追いつけない独特の商品とサービスからなるさまざまなプロジェクトを選別し、集中投資していくことが求められる。

  世界的に観光産業はすでに成熟期に到達しているため、新しいプロジェクトの生命周期はますます短くなるという点を看過してはならない。 またソウル市の創意的かつ革新的な観光プロジェクトが花を咲かせるためには、中央政府と緊密な協力が必要だ。 中央政府は減税・規制緩和などの触媒作用を通してソウル市の観光プロジェクトにより多くの力を与えるべきだ。

  ソウル市が世界的な都市観光のメッカになるためには、短期的かつ計量的な成果主義で観光産業の成長を評価するよりも、戦略的な思考、中央政府との協力体系、リーダーシップなどの質的な内容で評価する認識の転換が必要となる。 質的な成長が量的成長を牽引するという事実は、多くの世界的な観光都市を通して立証されてきたからだ。
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