【社説】憂鬱なクリスマス、それでも希望を離してはならない=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.12.25 13:13
こうした総体的危機の中で、これをかき分けて行くリーダーシップが見られないということが最も大きな問題だ。国民を憤怒させるだけでなく失望させた国政介入勢力は国がどうなろうが自分の生きる道だけを探している。大統領から末端の下手人まで同じだ。たとえくやしい点があっても百尺竿頭に立った国を生かすためにもすべての責任を認め傷を縫い合わせるように道を開かなければならない最高責任者が弾劾を免れるために下手人らと口を合わせる姿は見苦しい。野党の有力な大統領選候補もまた、国の危機を抱くよりは自身の執権だけ描く発言を継続し眉をひそめさせる。
こうしている間に愛と慈悲の波でいっぱいに埋まらなければならないクリスマスイブの光化門(クァンファムン)通りは依然としてろうそくの明かりと叫び声で覆われている。状況が変わらないなら2016年最後日もやはりそうするだろう。2017年の新年初めの週末だからと変わる可能性も多くない。こうしていてはならない。国のエネルギーがこうして使われるにはいまわれわれをめぐる内外の環境はあまりに差し迫っており危険だ。