中国政府はこのように急増する貿易に対し、北朝鮮が市場経済の驚異に感謝するはずだという話で正当化しようとする。 しかしこれは無理がある弁解だ。 地球上で最も大きく最も層が厚い官僚組織を持った中国でも、経済界に誰かとはビジネスをするな、特に昔からの友であり同盟である国とビジネスをするなと言うのは非常に難しいことだ。

中国の発展は私たちの時代に最もよく研究されたテーマの一つだ。 一つの文明だと表現してもよい中国が歩んできた道は、北朝鮮ロケットよりも印象的だ。 中国は自ら「屈辱の世紀」と呼ぶ時代から、現在では世界経済成長の牽引車になり、文化的・知的業績も実現した。 中国を訪問すれば、人間の努力の限界を越える業績に驚く。

しかし多くの中国人も認めるように、中国は相変わらず内部的にはもちろん、他国に対してもやるべきことが多い。 過去に約束した国際社会と北朝鮮の間を仲裁することもここに含まれる。 すべての国が過去から来た責務を遂行しなければならず、中国も例外ではない。 北朝鮮を国際社会の正当な制裁から保護するのは中国がずっと続けることではない。 これから中国は言葉でなく実際の行動で示す必要がある。 中国は国連安保理で北朝鮮制裁に投票するのはもちろん、両国間の貿易も中断しなければならない。

クリストファー・ヒル米デンバー大学国際大学院長／元駐韓米国大使


【コラム】北朝鮮は中国の支持を失うのか？（１）