【カルチャーコード】羨ましい日本映画「男はつらいよ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.18 11:28
#映画振興委員会主催で 26日まで開催中の「ネクストプラス映画祭」の最高の話題作は日本の家族コメディー「男はつらいよ」だ。日本人情劇の巨匠、山田洋次監督の作品だ。1969年に始まり、96年主演の寅さん役の渥美清が死亡するまで31年間、48編が制作された。コメディーでは世界最長寿物で、同監督・俳優・スタッフが作ったという意味でも名実共に世界最長寿物だ。
今回の映画祭では「男はつらいよ」誕生40周年を記念し、10編を上映する。第1回は「寅さん、私たちの愛らしい旅人」と題して、最終回では「寅さん、バラ色の人生」と題して上映する。寅さんは敗戦後、経済成長の間で人間味を失わないという日本人の肖像だと評価される。同輩である大島渚監督が、政治的で衝撃的な作品で世界映画界の耳目を集め「松竹ヌーベル・バーグ」を導いたら、山田洋次は庶民的で素朴な大衆話法を固守した。日本映画界が長期沈滞の沼に陥った90年代にも「日本映画には寅さんとゴジラ(怪獣シリーズ物「ゴジラ」の主人公)がいる」といわれるほどだった。それだけ庶民の生活に密着した「国民映画」「看板ブランド」なのだ。