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【コラム】脱北と脱南=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.28 15:21
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今回も例外ではなかった。正義党の金鍾大(キム・ジョンデ)議員が批判した。27センチの寄生虫、とうもろこしの粒、B型肝炎を紹介した治療ブリーフィングを「北の兵士に対する人格テロだ」と攻撃した。ある匿名の医師は「患者を利用した宣伝ショー」とも言った。イ・グクジョン教授は「命を救うことが患者の真の人格」と断固応酬したが、知らない医師が注目を浴びることを妬む「認定拒否文化」が彼を苦しめた。ソク・ヘギュン船長の治療をきっかけに交通罰金の20%を重症外傷センターに支援する制度が導入されたことでも批判の対象になったのだろう。それでも全国14カ所の圏域外傷センターは財政難と労働力不足に苦しむ。救急室とは違って外傷センターはテロ、地震、戦争など災難対応システムだ。

こうした厳しい環境と偏見を乗り越え、重症外傷治療の重要性を少しでも知らせることができたのは、やはりイ・グクジョン教授の執念のおかげだ。彼は24時間待機している。真夜中でも緊急呼出があれば消防ヘリコプターに乗って出動する。致命傷患者が出るところは普通のところではない。暗闇の中を飛行して満身瘡痍になった患者と生死の境を行き来する。韓国社会に広がる誹謗と冷笑の空間が彼にとっては死線だ。この死線を越えてこそ外傷患者の消えていく生命に小さな火でも灯すことができる。「そのような韓国を見るために脱北したのではないはず」と彼は語った。彼は毎晩、偏見と冷笑の空間を脱走する。成熟した韓国に帰還するための脱南だ。

 
「脱北の死線」を越えて銃弾に倒れた若い兵士を「脱南の死線」を越える外傷専門医が救った。韓国でこそ起こる悲劇が、ハッピーエンドになってしまうドラマだ。

宋虎根(ソン・ホグン)/中央日報コラムニスト/ソウル大教授


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