――日本は韓日中ＦＴＡ交渉にも参加することにした。安倍首相はＴＰＰと韓日中ＦＴＡのどちらに重点を置いているか。

深川＝「最近安倍首相は政治エネルギーの大部分をＴＰＰに注いでいる。これまで日本はＦＴＡ分野で後れを取っていた。ＴＰＰに参加することでそうした劣勢を一気に挽回できる。また、日本経済の体質を改善する機会にできる。韓日中ＦＴＡ議論は政治的対立のために困難を経験している」

――韓国はどちらを重視しなければならないだろうか。

ショット＝「韓国は中国とのＦＴＡ交渉にひとまず集中しなければならない。ただ韓国政府はＴＰＰ参加に備え制度改革などの宿題をあらかじめしておく必要はある」

深川＝「韓国の経済政策担当者に中国とのＦＴＡ交渉を終えるまではＴＰＰに参加しないほうが良いと助言したことがある。中国がＴＰＰを米国の封鎖戦略とみているからだ」

――本当に米国がＴＰＰで中国を封じ込めるつもりなのか。

ショット＝「（笑って）中国を箱に入れて閉じ込めるのは事実上不可能だ。どの国も中国と貿易する機会を逃したがりはしない。また、米国は北朝鮮とイラン、パキスタン問題を解決するのに中国の助けが切実だ。単にグローバル市場で中国ともう少し競争をうまくやるためにＴＰＰを推進している」

――韓国がＴＰＰに参加すればどのような利益を得られるだろうか。

ショット＝「韓国が貿易関係を結んでいる国々を見よう。韓国は中国と日本、米国と貿易を多くしている。米国が出れば警戒する国が多い。代わりに韓国はアジアの経済統合を先導できる」




「アベノミクス３本目のはサービス産業改革」（１）