安倍晋三日本首相がおととい、従軍慰安婦問題に対して「首相として今すぐ謝る」と言った。また「慰安婦の方々は辛酸をなめられた。そういう状況におかれたことについては、お詫び申し上げる」と言った。慰安婦強制動員はなかったという彼の公式的立場に対する国際社会の批判世論が沸き立つと一歩退いたように見える。
しかし我々は彼の謝罪に真剣さが見られない。「そういう状況におかれたことについては、お詫び申し上げる」という言葉遊びのような表現からして分かるように、政府次元の責任を回避する態度には本質的な変化がないからだ。その上、安倍首相の腹心という下村博文官房副長官は慰安婦問題に対して「一部親が娘を売ったものと見ている」と妄言を吐いた。謝罪する気持ちが本心ならとうていできない妄発だ。口で謝って、もう一方では被害者たちの傷に塩を塗っているのが安倍内閣だ。