韓経:「AIは生活必需品」…日本の大学、先行作り自動運転スクールバス・脳波操縦車いす開発

韓経:「AIは生活必需品」…日本の大学、先行作り自動運転スクールバス・脳波操縦車いす開発

2018年10月10日10時49分
[ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版]
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埼玉工業大学は昨年9月から大学本館と最寄りの岡部駅まで自動運転車が行き来する実証実験を持続的にしている。今年に入ってからは自動運転車のベンチャー企業を設立し自動運転実験地域を埼玉県内の主要国道に広げるなど活動範囲を拡張している。(写真=埼玉工業大学)
  日本の大学で初めての人工知能(AI)専攻学科開設、日本の私立大学で初めての日常道路自動運転車実証実験実施、日本で初めての自動運転スクールバス運行推進、世界で初めての脳波操縦車いす開発…。東京から電車で2時間ほどの距離にある埼玉県深谷市にある埼玉工業大学が保有する記録だ。

  埼玉工業大学は定員2200人ほどの小さな地方私立大学だが最近日本メディアで最も注目される大学でもある。AI専攻学科を開設するなど先端技術の象徴というAI分野を中心に著しい動きを見せているためだ。保守的と評される日本の教育界に新たな緊張の活力を吹き込んでいるという評価だ。

  ◇「AIは生活必需品、無条件で勉強しなければ」

  埼玉工業大学は来年日本の大学で最初にAI専攻学科を開設する。定員150人の情報システム学部のうち定員40人で始め、今後60人水準まで増やす計画だ。

  内山俊一学長は「今後AI知識は現在の英会話のような存在になると予想され、AIをわかるかわからないかにより選択できることの範囲に大きく違いが生じるだろう。AI専門家が世界的に80万人ほど不足すると予想されているだけに早くからAI教育を実施することが重要だ」と強調した。

  具体的に一般コンピュータ工学プログラム授業のほかに▽AI概論▽AIプログラム言語▽AIプログラム演習▽AIと自動運転――などの深化学習プログラムを広く備えている。ディープラーニング技術を体系的に学べるというのが学校側の自慢だ。今後スマートホーム講義などAI関連カリキュラムを持続的に深化・拡大していく計画だ。AIプログラム活用に大きく役立てられる音声認識、群集動物形態研究、脳波ビッグデータ分析など、隣接分野の先端研究動向も持続的に授業に組み合わせていく。

  埼玉工業大学は特に自動運転車実験、各種センサー製作などの過程を実習できるようにし、体系化したAI教育を実施することに重点を置いている。また、授業時間に暇が出きるたびに各種融合分野課題と自由課題を付与し学生らを単純なプログラマーではなく創意的な融合人材に育てることにした。

  大学がこのようにAI分野に特化した教育をすることにしたのは世界的なAI競争で生き残るためには残された時間があまりないと考えたためだ。米グーグルが2014年にディープマインドに4億ドルを投資し、フェイスブックが人工知能研究所を設立するなど、各国でAI研究と投資が活発な中で日本がAI産業で競争力を維持するには大学の学部単位から専門化された教育をする必要があると判断したのだ。

  内山学長は「すべての人がAIを使って所有する『AIの民主化』が近い将来実現されるだろう。パターン化が可能な数多くの職業をAIが消滅させるという警告が出ている時点で機械にできないアイデアを絶えず創り出しAIを積極的に活用できる人材を養成するのが目標だ」と話す。

  ◇新しい産業で応用されるAI

  埼玉工業大学のAI研究の二本の軸はAIが脳波を分析し考えるだけで機械を操作する技術と、自動運転車関連部分だ。2つの部門とも日本初・最高教育水準を誇る。

  曹建庭教授は「埼玉工業大学の研究チームが世界で初めて脳波操縦車いすを開発した。いまは脳波でロボットを操縦する研究をしている」と紹介した。脳波ビッグデータをAIが分析し機械を考えた通りに動かせるものだ。話したりボタンを操作したりする必要がなく、挙動が不便な高齢者が多い日本で活用度が高いという説明だ。例えば介護ロボットが話すことも困難な高齢者に飲み物を飲ませたり用便を片づけたりする役割をできるようにするということだ。

  AIの脳波ビッグデータ分析は多様な分野で活用されている。埼玉県の一部の病院と連係し脳死患者の死亡判定をAIが下す実験をしている。人間が脳死判定を下せばミスや責任問題が少なくなく、脳波ビッグデータを活用してAIが医師の死亡判定を助けるようにするものだ。

  自動運転部門は埼玉工業大学がAI教育と関連して特に重点を置く分野だ。学校と最寄りの岡部駅との間で自動運転実験をしたのをはじめ、自動運転車の道路走行範囲を引き続き拡大している。先月からは大学周辺地域を抜け近隣地域の国道と山間の渓谷深部までドライバーが操作することなく車を走らせるのに成功した。

  自動運転分野を担当する渡部大志教授は「近い将来岡部駅と大学を行き来するスクールバスをドライバーのいない自動運転車に交替する予定。人が運転する動作とさまざまな車の走行関連ビッグデータをAIが学習し周辺を通る歩行者と自転車などの行動を予測する研究を重点的にしている」と話した。

  AIは思ったより速いスピードで、考えることもできなかった分野にまで適用されている。こうした時代変化に日本の大学は過去の学科・学制の枠組みから抜け出し積極的に変身を図っている。

  
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