KTX事故、今年だけで38件…専門家・市民が緊急提言(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.07.19 08:34
しかし鉄道専門家はKORAILの整備組織に問題があると指摘している。韓国鉄道技術研究院の関係者は「モーターブロックやブレーキ装置の異常などは不可抗力的な要素があるが、エアコンや配電管の異常は無条件に整備不良のため」と指摘した。KORAILにはKTXだけを専門に整備する高速鉄道整備班に約900人の技術者がいる。この関係者は「数百人が乗るKTXを整備するという責任意識がなかったり、組織内の全般的な規律が緩んだとしかみられない」と主張した。
監査院がKORAILに対して1年ぶりにまた監査に着手するというのもこのためだ。梁建(ヤン・ゴン)監査院長は18日、「最近、KTX列車事故が非常に多い」とし「特別監査を行うことを検討すべき」と指示した。普通、公共機関に対して2-5年ごとに監査をする監査院が1年ぶりに再監査に着手するのは極めて異例だ。KTXの安全をKORAILにだけ任せることができないという判断をしたと考えられる。
一部の市民は不便を甘受してでも運行を中断した後、徹底的に点検するべきだと主張している。会社員のイさん(47)は「一定期間の不便があっても大型惨事を防ぐには根本的な整備が必要だ」と話した。