<韓日中賢人会議>韓日中FTA、どうして必要なのか
韓日中3カ国すべて、大恐慌以後、最悪のグローバル経済危機から自由になれない。輸出に期待する3カ国の対外志向型成長戦略が根本から揺らいでいるのだ。3カ国の主要輸出地域である米国とヨーロッパが極甚な不況の中で迷っているからだ。グローバル経済がはっきりとした回復傾向を見せる前には韓日中ともに経済活力どころか成長率補てんそのものに困難があるという話だ。
もっと大きな問題は各国が金融安定と景気浮揚策で今の危機を脱すると言っても、北東アジア3カ国の今後の安定成長は約束しにくくなっているということだ。これ以上米国とヨーロッパなど既存の先進経済に対する輸出に希望をかけられないからだ。
「米国が危機を乗り越えるとしても以前の米国とは違うだろう。(オバマ米大統領が言うように)旺盛な消費はもう不可能だ」(パク・ボンスン三星経済研究所研究委員)。樊綱中国改革基金会国民経済研究所長は「外部の危機で緊急性と切迫性を3カ国ともに感じている」とし「経済危機が3カ国の経済協力に新たな原動力(モメンタム)を提供している」といった言葉で、経済活性化のために欧米市場に対する代案として北東アジア市場に目を向けることを力説する。