「韓国、LNG船に依存すればまた受注減少に」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.06 08:46
長期不況に陥った韓国造船にまた春が訪れるようだ。韓国は昨年の世界船舶発注量の44.2%を確保し、「受注1位」を7年ぶりに奪還した(クラークソンリサーチ集計)。まだ受注残高では中国より少ないが、中国に奪われた造船覇権を取り戻す勢いだ。最も寄与したのは高付加価値船舶の液化天然ガス(LNG)運搬船。韓国は世界で昨年発注されたLNG船の85%以上を受注した。韓国造船会社の技術力と製品の信頼性が中国を上回った結果だ。しかし懸念の声も聞こえる。LNG船に依存するには韓国造船産業が解決すべき問題が多いからだ。
2月下旬の蔚山(ウルサン)方魚津(バンオジン)はすでに春だった。上がった気温ほど現代重工業のドック(dock、船舶建造設備)では活気が感じられた。長さ330メートルのVLOC(超大型光弾運搬船)の最終作業が行われている岸壁を通過すると第1ドックが見えた。インド企業が注文したLNG-FSRU(浮遊式LNG貯蔵・再気化設備)の巨大な船体が威容を誇る。長さ297メートル、幅48メートルと、サッカー場の3倍の長さだ。LNG-FSRUは運んできたマイナス163度の液体状態のLNGを海上でまた気体にし、パイプラインで陸上に供給する船舶。陸上ターミナルの建設が難しい地域に経済的に天然ガスを供給できる高付加価値製品だ。この船は2700億ウォン(約270億円)で受注した。第3ドックではスイス企業が注文したLNG船の建造が進められている。