<セウォル号>検察「船の沈没を知りながら救助せず…不作為の殺人」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.28 08:55
「セウォル号の総責任者として沈没の原因を提供し、乗客全員が降りるまで船舶を離れてはならないという法的義務を破り、いかなる救助措置も取らず、船員と一緒に退船した。被害発生の最も直接的かつ重い責任がある」。
検察が27日、セウォル号船長のイ・ジュンソク被告(69)に殺人罪を適用し、法定最高刑の死刑を求刑した。1等航海士のカン・ウォンシク被告(42)ら乗務員3人に対しても殺人容疑で無期懲役を求刑した。
検察のこの日の求刑はある程度予想されたものだった。その間の裁判で検察は、イ船長をはじめとする船員はセウォル号が沈没すること、乗客が船内で待機している状況を知りながらも退船命令など可能な救助措置を取らず、乗客304人を死亡させる結果をもたらしたと主張してきた。乗務員としての義務を履行し、結果の発生を防げたにもかかわらず、義務を果たさずに結果が生じただけに、不作為の殺人罪の適用が可能ということだ。