人民元、基軸通貨の仲間入り(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.04 11:18
「金融崛起」に向けた中国の歩みが本格化している。国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)通貨バスケットに人民元を編入させるために総攻勢をかけている。編入されれば世界の基軸通貨のひとつとして認められるためだ。中国が主導した初めての国際金融機関であるアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立に続き「SDR工程」まで成功を収めれば、人民元の国際化と国際通貨体制改編に向けた中国の金融崛起にさらに力が加わる見通しだ。
人民元の運命は4日に予定されたIMF執行理事会で決定される。IMFは5年ごとにSDR通貨バスケットに編入する通貨を検討する。人民元は2010年には苦杯をなめた。今回は雰囲気が違う。中国メディアなどは人民元のSDR通貨バスケット編入の可能性が大きいとみている。
1967年に制定されたSDRはIMF会員国が国際収支悪化で困難を経験する時に担保なしで必要なだけの外貨を引き出しできる権利だ。現在SDRはドル、ユーロ、ポンド、円の4つの自由可用通貨で構成されている。会員国はIMFへの出資比率に基づいてSDRの配分を受け、保有するSDRの規模内で自由可用通貨に交換できる。