【中央時評】なぜ対北朝鮮政策に左・右が必要なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.07 15:11
韓半島の戦争を防いだのは進歩の価値ではない冷徹な専門性だった。2016年に北朝鮮が核実験を再開した。国連と米国の対朝制裁が発効され、中国も2017年3月から制裁に積極的に参加した。結局、今年初めに金正恩(キム・ジョンウン)委員長が非核化交渉に出てきた。これに対し決定的に寄与したのは北朝鮮のアキレス腱を打撃した経済制裁と米国の軍事攻撃に対する恐れだった。もし進歩の一部の主張のように「私たちの民族同士」を叫んで制裁を解除し、金正恩委員長に善意で接したならば戦争という地獄の門が開かれたかもしれない。
最近非核化交渉に進展が見られないと対朝政策は再び進歩と保守に分かれているようだ。しかし進歩が「無条件の経済協力」を、保守が「ひとえに制裁」を叫んでいては非核化は失敗するだろう。経済協力や制裁は価値でなく政策手段だ。政府が財政政策と通貨政策を経済状況に合わせて使うように経済協力と制裁もその条件と効果をみて実行するものだ。