<五輪>「銀メダル出せ」大韓体育会の恥さらし…五輪は運動会でない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.04 10:15
大韓体育会(会長・朴容晟)が悔しい思いをした選手を慰労するどころか、選手を2度も泣かせ、国際的に恥をさらした。国際オリンピック委員会(IOC)は韓国の女子フェンシング選手シン・アラム(26、鶏竜市庁)に共同銀メダルを授与しようという大韓体育会の要請を拒否した。IOCは3日(日本時間)、こうした内容の公文書を大韓体育会に発送した。これに先立ち、大韓体育会は2日、釈然としない判定で決勝に進出できなかったシン・アラムに共同銀メダルを授与してほしいとIOCに要請していた。
シン・アラムに必要な慰労は何か。体育会はこの点を深く考えていないようだ。考えていればIOCに共同銀メダルを要求することはなかったはずだ。シン・アラムが望んだのは、正々堂々と戦って手にする価値あるメダルだった。誤審による悔しい敗戦のため、1時間以上もピストから去ることができなかったのであり、メダルそのものに対する欲で座り込んだのではなかった。
それでも体育会は共同銀メダルを推進した。自分たちに向けられた非難世論を収拾するためだった。体育会は朴容晟(パク・ヨンソン)会長の相次ぐ失言のため冷たい視線を浴びていた。朴会長は判定が翻って勝利を盗まれたチョ・ジュンホ(柔道)については「誤審ではなく誤審訂正」と述べ、シン・アラムについては「国際フェンシング連盟(FIE)から判定に誤りがあったという話を聞いて謝罪を受けた。FIEがシン・アラムのために記念メダルを授与するというので、これを受けて終わらせようという結論を出した」と明らかにした。誤審に適切な対応していないという批判を受けている体育会が、名誉を挽回するために共同銀メダル要請を打ち出したのだ。