【コラム】朴大統領の北東アジア平和協力構想はどうなるのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.21 15:25
米ワシントンにある米戦略国際問題研究所(CSIS)は第3回年次北東アジア平和協力フォーラムを今月初めに主催した。朴槿恵(パク・クネ)大統領が主張した北東アジア平和協力構想(NAPCI)の具現を図るこのフォーラムは、北東アジア諸国間の協力を追求する。協力対象分野はサイバー空間、災難リスク管理、核セキュリティと安保、気候変動など機能的な問題だ。NAPCIが追求するのは、主要国間の協力の歴史がないこの地域に制度的な協力を増進することだ。NAPCIは北朝鮮の非核化、領土紛争、歴史問題など各国の意見が分かれる難しい問題を避ける。その代わり米国・韓国・北朝鮮・中国・ロシア・モンゴルの共通の関心事について協力的な対話を追求する。
例えば北東アジアは世界で最も多くの原発が密集した地域になるだろう。それで核の安全を扱うNAPCIワーキンググループの専門家は共通の安全運営手続きについて議論する。全世界の陸地の30%を占めるアジアで自然災害の40%が発生する。また、自然災害による死傷者数は世界全体のほぼ80%にのぼる。NAPCIの自然災害ワーキンググループは、アジアであまり発展していない地域が自然災害によりよく対応できるよう国家間協議を向上させるために努力している。