金正恩に「人権犯罪者」烙印…米国の対北朝鮮制裁の完結版(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.06 08:42
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を軸とする米国の対北朝鮮人権制裁案は北朝鮮に対する強硬制裁の完結版といえる。今年1月の北朝鮮の核実験強行以降、米国は北朝鮮鉱物資源輸出制裁(2月)、資金源をふさぐ「マネーロンダリング(資金洗浄)の主要懸念先」指定(6月)など北朝鮮政権への圧力カードを相次いで取り出した。しかし政権に打撃を与えるための実務的・間接的な制裁に近かった。一方、今回の人権制裁案は金委員長を国際社会の「人権犯罪者」として烙印を押す直接的な制裁だ。
制裁は米国内の資金凍結、米国への出入り禁止が主な内容であり、海外交流がない北朝鮮指導部に対する制裁としては現実的な効果が大きくない。しかし米国が北朝鮮人権蹂躪の総責任者として金委員長を挙げて制裁対象者とすること自体が、人権問題にアレルギー反応を見せてきた金委員長としては、いかなる制裁よりも屈辱となる可能性がある。