<船橋洋一インタビュー3>北東アジアの安全
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.29 16:27
金=北東アジアの平和と安定を実現するうえで、最も大きな障害物の一つが北朝鮮の核兵器開発だ。6カ国協議を中心に交渉をしたが、北朝鮮の非核化は実現せず、金正恩(キム・ジョンウン)の北朝鮮は韓国と米国を相手に挑発的な発言をしている。金正恩はなぜそう考えるのか。
船橋=金正恩は金正日(キム・ジョンイル)よりも大きな恐怖にとらわれているだろう。北朝鮮はさらに孤立している。中国との関係もそうだ。過去、金日成(キム・イルソン)と金正日は中国との関係をうまく活用してきた。1992年の韓中国交正常化で北朝鮮が裏切りを感じたが、よく耐えながら中国から得るものは得た。しかし金正恩が現在、中国を十分に活用しているかどうかは疑問だ。中国は金正恩の北朝鮮を不届きだと考えているだろうが、中国が自ら北朝鮮の体制を壊すことはないとみる。中国の影響力に限界があり、金正恩の代わりに誰かを前に出すこともできない。