【社説】深刻な「北朝鮮木造船」隠蔽事件、国政調査は当然だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.27 11:11
15日の北朝鮮木造船の三陟(サムチョク)港入港事件は最初から最後まで疑問だらけだ。北朝鮮木造船が東海(トンヘ、日本名・日本海)の北方限界線(NLL)を越えて三陟港までいかなる制止もなく入ってきた過程はもちろん、国防部の縮小・隠蔽発表と後続措置は国家安全保障の総体的な問題を表した。木造船に乗っていた北朝鮮住民が民間人でなく武装共産軍であれば韓国国民の犠牲も考えられた。実際、木造船が入港した当時、三陟港では魚類の委託販売が行われていた。しかし青瓦台(チョンワデ、大統領府)は事件発生から10日が経過しても国防部調査団が事実関係を調査中とし、真相を国民に公開していない。
北朝鮮木造船はNLL-海軍・海洋警察警戒水域-三陟港入港まで3段階の警戒網に一度も引っかからなかった。海軍と海洋警察は普段からNLL近隣では小さな無動力船も探知する。ところが今回は10メートルの動力木造船を探知できなかった。動力がある船は漁船を装ったスパイ用の船舶である可能性があるため徹底的に調べる。この木造船がNLLを通過して韓国の警戒区域に入って52時間も航海したが、確認できなかった。