◆打撃精密性も共に引き上げてこそ

別の問題は精密性の強化だ。現在３００キロ射程距離である玄武－２は、着弾誤差（ＣＥＰ）が３０メートルと精密度が高い。その程度ならば５００キログラムの弾頭１つで北朝鮮のミサイル発射台１基を破壊するのに問題はない。多くのミサイルを発射しなければならない。それで射程距離５００キロ以上である場合、通常弾頭ミサイルをあまり使わず核弾頭ミサイルを使う。広範囲に破壊してしまうのだ。しかし韓国には核弾頭がなく８００キロ射程距離で５００キログラムの通常弾頭で標的を確かに破壊できる精密度を備えなければならない。ＡＤＤ関係者によればすでに相当水準の技術を備えたが簡単ではない目標だ。

北朝鮮ミサイルの進化も考慮しなければならない。北朝鮮は液体燃料注入ミサイルの弱点をよく知っており、猛烈に固体燃料ロケットを開発中だ。射程距離１５０キロ級の３００ミリ多連装ロケット、１６０キロ級ＫＮ－０２独自改良型、８００キロ級ＫＮ－０８などだ。核弾頭装着が可能な弾頭重量１トン級の固体燃料ミサイルが配置されるならばキルチェーンの対応方法も次元を別にしなければならない。

固体燃料ミサイルは発射台を立てて発射するまで１０分程度ならば充分だ。液体燃料に比べて３０分も短く、韓国が識別→決断→対応ミサイル発射をしても時間が足りない。それで空中で待機しながら発見後直ちに打撃しなければならない。このような概念の武器が空中発射型超音速巡航ミサイルだ。マッハ－３の速度で５００キロ以上の距離を１０分以内に攻撃できる。弾道弾は高く、新しい突発標的に対応するのが難しい。それで固定された標的やミサイル発射場を主に攻撃する。このような弱点を北朝鮮が逆利用して移動式発射台として露見しない発射場から突発射撃すれば対応が難しい。

超音速巡航ミサイルは、こうした弱点を補完する。ＡＤＤは潜水艦・艦艇で発射する海上型超音速巡航ミサイルで２０１８年を目標に開発している。成功すれば空中発射型も開発して韓国型戦闘機（ＫＦＸ）の主な武器として装備する。

（中央ＳＵＮＤＡＹ第３６９号）


韓国、射程距離５００キロ新型ミサイル開発の意味…北ミサイル９０％消滅も可能（１）

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