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韓経:【コラム】美しい復讐、真の克日の道

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.25 10:46
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ナンシー・アスターは20世紀初めに英国社会の性差別の壁を越えて初めて女性下院議員に当選(1919年)した開拓者だ。彼女にはそのほかにも2つのハンディキャップがあった。一つは英国人が見下げていた「ヤンキー(米国人)」出身という点だった。26歳の時に英国に移り住んだ移民だった。さらに離婚した女性だった。こうしたいくつかの障害を乗り越えた彼女は「あなたの成功に対する対価はあなたを無視してきた人たちが支払う」という言葉を残した。

数千年前に祖国を失い、他国に散って永遠の異邦人として生きていくことになったユダヤ人も、似た警句を胸に刻んで苦難に耐えた。「立派な生き方をせよ。それが最大の復讐だ」というタルムードの言葉だ。母のもとで苦労して育った哲学者イマヌエル・カントは「最大の復讐は復讐の対象よりも幸せになることだ」と述べた。

非常に悔しいことがあった時、ひたすら憎悪して恨んだり、同じ形で仕返しをするのは上策にならない。こうした命題を銘記させる語録も少なくない。エイブラハム・リンカーン元米大統領は「たとえ犬を殺したとて、咬まれた傷は治らない」と語った。米国の小説家マーク・トウェインは「怒りとは酸である。注ぐ相手より蓄える器をより侵す」と言った。

 
ところで、ひどい目にあっても羞恥心や屈辱を感じるどころか、自分の無気力さを合理化するのに汲々とする人たちもいる。近代中国の作家・魯迅の小説の主人公、阿Qがその典型的な人物だ。20世紀初期、英国、フランス、ドイツ、日本、ロシアなど列強に領土を奪われながらも無気力だった当時の中国社会を風刺した作品だった。

1592年に日本から侵略(壬辰倭乱)を受けて国土と国民を蹂りんされた朝鮮の以後の歴史が阿Qを連想させるという指摘がある。「我々は壬辰倭乱を屈辱的に感じただけで、それを返そうとする長期的かつ緻密な準備がなかった。路地でいやしく語られる水準の復讐をいうのではない。復讐は克服であり自己回復の必須の過程だ」(チェ・ジンソク西江大哲学科教授)。朝鮮は約300年後、さらに大きな屈辱を味わった。日本に国権を奪われて植民地になった。この地の多くの少女が日本軍人の慰安婦として恥辱を受け、男たちが兵士や炭鉱の鉱夫として連行されたのは、この人たちを守る国がなかったからだった。

日本も外国から屈辱を受けた歴史がある。1854年に米海軍のペリー提督が率いる艦隊の攻撃を受けて降伏した「黒船事件」だ。朝鮮と違うのは、この屈辱を自強の動力にした点だ。封建制という古い制度から脱して明治維新を断行し、西欧列強の文物を速やかに受け入れる契機として活用した。その結果は短期間にこれらの国に匹敵する強国へと換骨奪胎することにつながった。

日本の植民地のくびきから脱して60年以上も慰安婦問題でまともな謝罪も受けられずにいる韓国の現実は惨憺たるものだ。こうした中、安倍晋三首相は24日、平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)開会式への出席を電撃的に発表し、「韓国政府に慰安婦少女像の撤去を要求する」と宣言した。慰安婦問題が解決されるどころか、北核共同対応など緊急な外交安保懸案までも後まわしにするブラックホールとして浮き彫りになっている。

過去の問題には両国それぞれの国内政治問題まで絡んでいる。速やかな進展を期待しにくい状況だ。こうした時に思い浮かぶのが「真の復讐」だ。壬辰倭乱後の朝鮮とは違い、日本の植民残滓を踏んで建国した大韓民国は、少なくない分野で日本と肩を並べたり上回る成果を出した。世界市場で日本企業を圧倒しているサムスン電子とLGエレクトロニクスの製品がそうであり、日本の真ん中で注目を集めている飲食品、K-POP、化粧品など韓流文化商品がそうだ。まだ不足しているが、真の克日の道を確認させる。韓国社会のより多くの分野で日本が認めざるを得ない力を蓄積していくことが強く求められる。政府が率先して取り組むべき重要な宿題だ。「積弊清算」を越える大きな絵が必要だ。

イ・ハクヨン/論説室長

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