韓経:【コラム】修交25年の韓中経済協力を拡大するには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.20 13:02
韓国のTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備決定に対する中国の経済的報復が続き、多くの懸念が生じている。中国が不満を表しているのは事実だ。しかしそれが明示的な経済制裁段階に入っていると断定するのは早い。このような時であるほど政府と業界の有機的な対応努力が求められる。今年は中国と修交して満25年となる年だが、このような状況であるのは非常に残念だ。今年を経済交流に対する認識を根本的に変える元年とする必要がある。
まず、対中貿易でいつかは均衡ないし赤字になる状況も予想して対処しなければいけない。政府はかつて貿易3000億ドル達成を目標と明らかにした。しかし2015年から増加傾向が弱まり、昨年度にようやく2000億ドルを超えた。貿易3000億ドルの話はいつの間にか消えてしまった。今では対中輸出減少幅が輸入減少幅を上回る現象が表れている。こうした流れは続いて今後は両国の貿易が均衡すると予想される。米国はもちろん、日中貿易がこうした経路を歩んだ。日本消費財市場は多くの部分が中国製品で満たされている。自由貿易協定(FTA)締結後、韓国の対中貿易黒字幅はむしろ減っているというのは、最終的に日中貿易パターンと軌を一にすることを語っている。
対中投資も変わっている。投資額はある程度維持されているが、件数では明確に減少傾向だ。自然に在中韓国人の数も減った。中国は2008年の世界金融危機の最大受恵者だった。多くの国内企業が撤収した多国籍企業体を買収して自然に技術移転を受けたうえ、海外の優秀中国系人材を確保して競争力を急速に高めた。中国の創業熱気は勢いを増している。このような企業との競争を決定するのは容易でない。技術力がある企業だけが中国市場をノックすることができる。特に武漢や成都など、高速鉄道が交わり新シルクロード政策事業が予想されるいくつかの地域は今も目を引く。