韓経:韓国、米中バランス外交で右往左往し立ち位置失うことも
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.26 10:59
NEAR財団の鄭徳亀(チョン・ドクグ)理事長は25日、「通貨危機の時よりいまがはるかに大きな危機だ」と話した。2007年に設立されたNEAR財団が10年間の韓半島(朝鮮半島)周辺情勢に対する研究結果を集めた『北東アジアのパワーマトリックス』を出版した後に韓国経済新聞としたインタビューでのことだ。「戦争と平和の岐路に立った韓半島」という副題を付けたこの本は、NEAR財団が昨年4月に初めて韓日中の外交安保の碩学らを集めて開いた年次フォーラム「韓日中ソウルプロセス」で発表された内容を中心に構成した。
鄭理事長は「韓半島最大の危機はまさにいまだ」と話した。「通貨危機の時はみんなが厳しいと言いながらも国民が力を集めて『金製品集め運動』をしながらわれわれ自ら克服したが、いまはそうではない」と説明した。彼は「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が『韓半島運転者論』を強調して米国と中国に振り回されない『バランス外交』をするというが、結局米国と中国の間で右往左往するだけでまともに立つ場所はないだろう」と懸念する。