【時視各角】第4次産業革命と卑怯な政治=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.21 14:38
「第4次産業革命は期待であり恐るべきものだ。その速度は津波のようにやってくる。その範囲は日常を網羅する。その深さは存在を揺さぶる」。
一昨日韓国を後にしたダボスフォーラムのクラウス・シュワブ会長(78)がソウル滞在中に残した言葉だ。シュワブ氏は、速度と範囲、深さにおいて、人間の過去10万年の歴史の間で今ほど大きな変化をもたらす時代はないだろうと述べた。そのためシュワブ氏は第1次蒸気革命、第2次電気革命、第3次コンピュータ革命とは別にこの時代を第4次産業革命と命名した。私は青年の失業と高齢者の貧困に苦しめられている韓国のごく普通の人間として「第4次産革」が気に食わない。実体もなく私たちの精神を荒らすおかしなトレンドではないだろうかという疑問があった。私の結論はこうだ。第4次産業革命は風だ。手で捕まえることはできないが感じることができる。その風に乗ってこそ空を飛ぶことができる。
過去3カ月間、私は厚い雲を突き抜けて第4次産革の実体と向き合う努力をしてきた。国会の勉強会のひとつである「第4次産業革命フォーラム」(共同代表ソン・ヒギョン、パク・ギョンミ、シン・ヨンヒョン議員)に登録費5万ウォン(約4600円)を出して毎週火曜日、毎朝その特講を聞いた。政治部記者25年の間に数多くの勉強会に参加してきたが、青年学生、起業家、大企業役員、研究員、教授、官僚、医師、定年退職者、地方議会議員および国会議員など多種多様なカラーを持つ市民200人余りがサンドイッチを食べながらこのように熱く、そして持続的に勉強会に参加する様子は初めて見た。10回の特講の中の5回目にシュワブ氏が招かれた。