【時論】文化アイデンティティ生かしてこそ経済も再生する=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.26 14:22
光復(解放)70年になる現在も、国内は一部の既得権勢力の腐敗による不正スキャンダルが絶えることなく続いている。公務員社会は改革を後回しにしたまま伏地不動(やるべきことをせず保身を貫くこと)が蔓延し、政界と政府に対する信頼は底を打って久しい。法秩序は力の論理に押されバランスが取れないままふらついている。崩れた価値観を正すべき知識人も結果のない論争ばかり日常的に行うだけで中心をとらえられずにいる。
だが世界はこんな韓国を待ってはくれない。北東アジアの周辺情勢は米国・ロシア・中国・日本を軸にした緊迫した対決構図で、まるで120年前の旧韓末(朝鮮時代末期から大韓帝国時代)の状況のように流れている。大韓民国は今、日本・中国の過去の問題や領土紛争、韓半島(朝鮮半島)統一問題、製造業産業の限界など内外的にすべて非常事態だ。日本は、むくっと立ちあがる中国を狙って軍事力強化に拍車を加えている。米国は日本と連帯した中国牽制隊列に韓国の参加を強要している。中国はどうか。中国は北朝鮮というテコを活用して米国一辺倒の安保政策に対する韓国の変化を圧迫している。
旧韓末、腐敗した貴族階級の横暴と世界情勢に無知だった政界の無能力のために韓国は日帝に国を奪われたという辛い経験がある。光復70周年を迎えた今、韓国の姿がなぜか旧韓末のその混乱していた記憶と重なるのはどうしてなのか。