【社説】「予算1%統一基金積立」、選択ではなく必須だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.09 12:39
統一問題の意外性をリアルに見せた事例としてたびたび引用されるエピソードがある。ヴィリー・ブラント元ドイツ首相が1989年6月に韓国へ来て言った言葉がそれだ。彼は「統一するのを見て死んだらと思うが、ドイツ統一は周辺国の反対で早くできず、韓国のほうが先に統一するようだ」と言った。しかしこの発言の5カ月後、ベルリンの壁が崩れ、その1年後、ドイツは統一された。統一問題に一生を捧げた彼だったが、結局、一寸先も見えないのだ。
韓半島も同じだ。いつ、どんな姿で南北間激変事態が近づくか正確に予測するのは不可能だ。さまざまな状況を想定してあらかじめ準備して行くほか方法はない。なおさら北朝鮮体制は次第に限界状況に落ちこむ感じだ。北朝鮮は3代世襲で20代後半の若者に権力を渡す時代錯誤的な封建主義行動を見せている。外国の援助に頼ればこそ体制維持が可能なことももう20年近くになる。したがって平壌指導部が今後、どんな路線を選択するかによって南北関係の激変の様相が決まる。北朝鮮が過去を踏襲したらドイツのような吸収統一方式で、改革開放を選べば南北関係の画期的改善としてそれぞれ現れる可能性が高い。