【コラム】エリオットの槍、サムスンの盾(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.31 17:14
国内企業の「救済者」になる候補群もまだ層が厚い。短期株価の差益よりは中長期的な企業価値の向上に関心が高い年金基金が代表的だ。ところが国内の年金基金はこれまで株式の投資に消極的だった。あえて危険な株式に手を出さずとも二桁の収益率を抱かせた預金と債権が散在していたからだ。これとは違い配当は市価基準では「象にビスケット」ぐらいにしかならなかった。しかし今は定期預金の金利1%時代になった。昨年、国内の上場企業の時価配当率は1.69%にしかならなかったのに韓国銀行基準金利(1.5%)を上回った。
年金基金としても収益率防衛のために株式投資の比重を高めるしかない。ただし年金基金は配当のように安定した収入を好む。配当率だけを高めるならば国内企業の友軍になる年金基金は大変な数だ。