アップルの人材を最も虎視耽々と狙っているのはＭＳだ。マウンテンビューオフィス勤務の開発者募集公告の場合、先月１カ月間に８件にすぎなかったがジョブズ死去後の７日以後は２６件が上げられた。

アマゾンはデザイナー経験者の募集に積極的だ。ジョブズ死去後にデザイナー求人が１３件上がってきた。

アマゾンはまた、プロダクトマネージメント部門長などシニア級のソフトウェア開発者を募集している。ｉＯＳを使う「キンドル」のプラットフォーム開発者が必要だということだ。

ハードウェアに比べソフトウェア競争力が弱いという評価を受けるサムスン電子もアップルの人材に目を向けている。アップル本社に近いサンノゼのサムスン電子米国法人で特に足早に動いている。

ソフトウェアとデザイン以外に世界的ＩＴ企業が狙っているアップルの人材は購買分野の従事者だ。購買部門はアップルの新最高経営責任者（ＣＥＯ）のティム・クックが心血を注いで作った組織だ。素材確保から製作まで、製品生産の全過程を海外企業に発注するアップルの特性上、サプライチェーンマネージメント組織は能力と経験は人並み外れたものになるしかない。

いわゆるアップルの「購買革新プロセス」を成功的に完成した組織だ。アップルの購買人材は韓国と中国・日本・台湾など上場企業と非上場企業にかかわらず部品・素材企業を通じて競争力がある部品単価、安定した確保策を導き出す領域で世界最高の実力を持つと評価されている。

◆アップルの「購買革新プロセス」＝「ｉＰｈｏｎｅ」「ｉＰａｄ」に使われる部品供給業者を決める時から安定的物量確保と品質維持を最優先課題とする。買いたたくよりも適正価格で先払い決済する方式を導入した。供給業者の研究開発費も支援する。また異なる製品にもできるだけ同じ部品を使い購買力を極大化する。「ｉＰｈｏｎｅ」と「ｉＰａｄ」には同じＮＡＮＤフラッシュを使っている。




マイクロソフト・サムスン、アップルの人材を狙う（１）