青年失信時代の悲劇…その始まりは学資金融資=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.20 11:17
韓国は青年失信(失業+信用不良)時代だ。学資金の融資を受けてなんとか大学卒業証書を手にしたものの、職がなくて失業者の境遇から抜け出すことができない。所得がないので借金を返済できず、むしろ借金は増えていくばかりだ。結局、債務不履行者(過去の信用不良者)に堕ちてしまう。その始まりは25歳からだ。大学を卒業して社会へとその一歩を踏み出す年齢に、青年は借金の罠に陥ってもがく。
既成世代は青年層にもっと努力しろと発破をかける。「若いときの苦労は買ってでもするものだから、海外に出て本当に仕事がなければボランティアをせよ」という潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長の発言(18日、朝鮮大講演)がその例だ。だが、青年たちは現実を知らない人の発言だと反論する。
キム・アヨンさん(33、女性)は昨年、債務不履行者になった。アヨンさんは大学卒業後2年間の失業者生活の末、25歳だった2009年8月にアニメ製作会社のインターン職を手にした。だが、3~6カ月のインターン期間が終われば再び失業者になることを繰り返した。アルバイトで得られる月80万ウォン(約7万8000円)の所得では9学期分の学資金融資の元金を返済する手立てがなかった。ある日タクシーに轢かれる交通事故に遭ったが、彼女は痛いのに笑いが出てきた。保険金を受けることができるからだ。その時に下りた保険金でアヨンさんは融資金の半分を返済したがそれでも足りなかった。アヨンさんは「なぜ借金してまで大学に行ったかですって? この社会が大学も出ていない人を人間扱いしてくれますか。学閥社会で懸命に頑張りましたが、すべての責任を一人で負わなければならないのですか」と反問した。