【社説】出馬を宣言した安哲秀の課題=韓国大統領選
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.09.20 14:04
1年前から政界に濃霧を広めてきた安哲秀(アン・チョルス)ソウル大教授が昨日、第18代大統領選挙出馬を宣言した。2012年の大統領選挙はひとまず朴槿恵(パク・クネ)-文在寅(ムン・ジェイン)-安哲秀の3強構図となった。野党候補の一本化というイベントがもう一つ残っているが、政界の不透明性は大きく減った。
安教授はその間、政治に対する国民の不信感を土壌に場外で高い支持率を楽しんできたが、今回、大統領選挙の舞台に公式に登場したのだ。それだけに自分を有権者の前に全面的に露出させ、激しい資質検証を受けなければならないだろう。特に朴槿恵・文在寅候補はそれぞれ与党と野党の党憲・党規、政党法の規定に基づき、公開選挙戦の過程をたどったのに対し、安教授はこうした手順きを踏んでいないだけに、無賃乗車のような安楽はこれ以上許されないだろう。
安教授は出馬会見で、普段から好んで使っていた第三者話法を捨てて、「第18代大統領選挙に出馬する。自分に与えられた時代の宿題を担う」と短くはっきりと明らかにした。安教授は出馬の理由として「政治が変わってこそ私たちの生活が変わる。選挙過程から憎しみと分裂の政治を克服しなければ、誰が大統領になっても国民は憎しみと分裂の時間を送るしかない」と述べたのは、韓国の時代状況を見れば適切な認識だ。