朴槿恵（パク・クネ）大統領は１２日「７０年間続いた緊張関係を、南北をつなぐ水路で緩和できる」として南北間の河川共同管理を提案した。

朴大統領はこの日、大邱（テグ）ＥＸＣＯでハンガリーのアーデル・ヤーノシュ大統領をはじめ６カ国首脳やアンヘル・グリア経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）事務総長らが参加した中で開かれた第７回世界水フォーラム開幕式の記念演説で「南北を貫く河川を共同管理することから始めて南北が互いに会って疎通できる通路を作る計画」としながらこのように明らかにした。引き続き「世界で唯一の分断国家で開催される世界水フォーラムを通じ、水に関する国際紛争の解決案を具体的に提示することによって平和な世界をより早めることを提案する」と付け加えた。

朴大統領はまた「世界で２１６本の河川が１４５カ国を貫いているという。水に関する多くの国際的紛争が国家間の共有河川から始まっているという事実を考慮すれば、共有河川を賢く管理することが何よりも重要だ」と話した。朴大統領はこの日水フォーラムの成果の持続的発展のための案として「大邱・慶北国際水週間」創設などを提案し、「歴代の水フォーラム開催国が共に参加するワールド・ウォーターパートナーシップ（Ｗｏｒｌｄ　Ｗａｔｅｒ　Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ）設立を推進する」と明らかにした。

この日の開幕式では朴大統領、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領ら６カ国の首脳が参加した自撃漏（朝鮮時代の水時計）特別パフォーマンスが行われた。朴大統領と各国首脳が自撃漏につながった綱をつかんで引くと自撃漏から水が流れ出ることになっていたが、これを引いた瞬間に自撃漏模型そのものが倒れるハプニングが起きた。

世界水フォーラムは１７日までＥＸＣＯと慶州のＨＩＣＯ（ハイコ）などで開かれる。水と食糧、水と生態系、水問題の解決技術などをテーマに３００余りの会議が行われる。行事には１６４カ国の政府・学界・業界関係者２万２０００人余りが参加する。ダム建設・上下水処理・フィルターなど水関連技術・製品の展示会も用意されている。