【コラム】中国の浮上、どう対処するのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.19 13:04
米国側の人たちは今回の会談を両首脳間の素晴らしい「初デート」だったと説明したが、米中関係の新しい枠についての発表はなかった。オバマ政権は「戦略的保証」にずっと焦点を合わせている。これが提示するメッセージは本質的に2つある。1つ目は、米国は中国との敵対関係を願わないということを中国にはっきりと知らせる。2つ目は、両強大国はお互い深い相互依存関係にあるというテーマと米国は中国と喜んで協力する用意があるという事実を知らせるというものだ。
こうした議論の成果は明らかでない。ある面で、こうした対話に中国が喜んで参加することを望むというのは前向きな信号だ。別の面で、中国が2日間にわたる会談を文書化された冗長な論点で埋めようとしたという事実は米国が意図した会談の目的を挫折させるものだった。米国が望む米中関係のモデルは次の通りだ。中国が国際社会の責任ある構成員に成長し、気候変動、核不拡散、低開発国援助、世界経済の不均衡解消など公的な問題で規則を遵守し、正当な役割の寄与をする。これに対し中国が望むモデルは、米国(そして全世界)が中国の利益を尊重し、ワシントンと北京がお互い相手の要求と必要を受け入れるということだ。後者は権力共有モデル、真のG2に近いもので、地域の他の構成員の要求とは合わないだろう。
北朝鮮の問題に対し、中国は該当政権の形態に挫折しているという事実を喜んで対外的に表そうとする事実を見せた。習近平は非核化が優先という点と、05年の6カ国協議の共同声明に戻るべきという点を強調した。こうした声明は新しいものではない。型通りのこうした声明の背後に、オバマと習近平の真の対話があったことを希望する。韓半島の未来、そして北朝鮮内部に政治的断絶が生じる場合の万一の事態に関する話だ。こうした類型の対話はたとえ実際に行われたとしても、大衆に公開されることは決してないだろう。この点に関連し、最も前向きな信号はサニーランズで中国側が発表した見解だった。北京が北朝鮮問題を自国の安保に直接影響を及ぼす問題という枠で見ているということだ。これは中国が過去には使わなかった言葉だ。