5年ごとに起きる韓国の“大統領選挙不服症”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.16 10:40
政界の時計が反対に進んでいる。第18代大統領選挙(2012年12月19日)が終わって7カ月が過ぎようとしているが、汝矣島(ヨイド)周辺では大統領選挙当時の雰囲気が再び深まっている。野党民主党の文在寅(ムン・ジェイン)候補陣営に属した人たちが最近続けて大統領選挙結果を認められないという内容の発言を吐き出しながらだ。一時国会を空転に追いやった洪翼杓(ホン・イクピョ)議員の「鬼胎」(生まれてはならない人)発言に続き、親盧武鉉(ノ・ムヒョン)系の最高核心である李海チャン(イ・ヘチャン)常任顧問まで「(朴槿恵大統領が)嘘をつけば当選無効まで主張する勢力がさらに増えることになる」と話し破裂音が大きくなっている。すでに場外の「ろうそく集会」では朴槿恵(パク・クネ)政権退陣のスローガンが出ているが野党議員までそうした雰囲気に便乗するのは次元が異なる事案だ。
大統領選挙で敗北した陣営が結果に心理的に承服できない傾向を見せる「大統領選挙不服症」は韓国政治の後進性の一断面だ。前にも数回の経験がある。2002年の大統領選挙で57万票差で敗北した李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党候補陣営が代表的なケースだ。李候補は大統領選挙後に政界引退を宣言したが、ハンナラ党は「李会昌体制」の人たちが依然として中心勢力だった。彼らは大統領選敗北の決定的原因が「政治検察」の支援を受けた「金大業兵風工作」とみて盧武鉉大統領を認められないという情緒が強かった。彼らは場外強硬派の要求に便乗して史上初の大統領選挙票の再点検を要請した。2004年の総選挙を控え他の野党と連帯して初めての大統領弾劾を起こしたが逆風に遭い没落した。