「サムスンが旋風」が徐々に強くなる。

ＭＢＣ（文化放送）テレビドラマ『私の名前はキム・サムスン』が２９日、視聴率４０％を突破、今年上半期最高ヒットドラマとなった。

視聴率調査機関ＴＮＳメディアリサーチ調査の結果『私の名前はキム・サムスン』はこの日第９話で視聴率４０．７％を記録、ドラマ最高視聴率と今年のドラマ全体でも最高視聴率を同時に更新した。 ４０％突破は、ついに全国的にも「シンドローム」に陥ることを意味する。

１日に初回視聴率１８．３％と順調なスタートを切った後、２話で２０％を軽く超え、このドラマは２週目の４話では３０％を突破するほどの上半期の最大の話題作となった。

『…キム・サムスン』はちょっとぽっちゃりした平凡な３０代オールドミス、パティシエと高級フランスレストラン社長のラブストーリーを描いている。

「サムスンが旋風」の最も大きな力は、自分たちの周辺にもよくいるキャラクターを主人公に設定したことだ。 これまでシンデレラ型ヒロインに習熟していた視聴者らは、サムスンを見てあたかも自分がヒロインになったような錯覚に陥り、ドラマに没頭してしまう。 「『…キム・サムスン』を見ると、まるで自分の姿を見ているようだ」というのが視聴者の反応。

もちろん設定の新鮮さをきちんと生かしているキム・ソナのイキイキとした台詞と演技、仕事と愛に率直で、最善を尽くすサムスンのキャラクターが、視聴者をつかんでいる。

ヒョン・ビン、リョ・ウォンらドラマを引っ張っていく核心ラインが大きな拒否感を与えず、彼らが描く三角関係も負担がなく、受け入れられて呼応が良い。

これまでの最高視聴率ドラマはＫＢＳ（韓国放送公社）２ＴＶの『海神（ヘシン）』で平均３０％台の視聴率を記録し、５月末に幕を下ろしている。

折り返し地点に向けて走る『私の名前はキム・サムスン』が昨年、テレビでシンドロームを作り出したＳＢＳ（ソウル放送）ＴＶ『パリの恋人』（最高視聴率５６％）を超えることができるか、関心を集めている。