<Mr.ミリタリー>最悪の北朝鮮核攻撃シナリオと韓半島デカップリング(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.07 13:06
米国の悩みはさらに深い。北朝鮮と非核化交渉が難しい状況に向かう場合だ。北朝鮮が結局、非核化を拒否する場合、北朝鮮の核兵器の一部を認めるべきか、それとも北朝鮮制裁をさらに強めて軍事的にも圧力を加えるのか。事態は予想しにくい。核戦争という最悪の状況も排除できない。今年11月に出版されたジェフリー・ルイス博士の小説が米国の悩みを代弁している。ルイス博士は米ミドルベリー国際学研究所東アジア不拡散プログラム所長であり、北朝鮮の核・ミサイルに関する世界的な権威者だ。このため小説とはいえルイス博士の専門性を考慮すると軽視できない。
タイトルは『仮想小説:米国に対する北朝鮮の核攻撃に関する2020委員会報告書』(A Speculateve Novel:The 2020 Commission Report on the North Korean Nuclear Attacks Against The United States)だ。来年、米朝交渉が破綻して緊張が高まり、北朝鮮が2020年3月に米国に核攻撃を加え、その惨事を2023年に調査したという一種の仮想白書だ。これまでに登場した北朝鮮と核戦争シナリオのうち最も衝撃的だ。核戦争の触発過程は突然で単純だが、結果はあまりにも残酷でぞっとする。