【時論】手が届きそうな非核化と平和…錯視警戒が必要(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.04.26 13:50
論拠がそんなに重要なのかと反問するかもしれない。しかし我々が使う「韓半島非核化」と北朝鮮の非核化はかなり違う。我々の立場でこの言葉は北朝鮮の非核化を意味する。一方、北朝鮮は在韓米軍の核が完全に撤収されたという保証がないとみる。在韓米軍が韓国に駐留する限り米国本土の核がいつでも使用される可能性があるとして「核軍縮会談」を主張してきた。平壌はモラトリアムを宣言しながらも自らの核能力が完成したという点を強調しただけであり「非核化」という表現を使ったことがない。
これは結局、今後の南北対話や米朝交渉で北朝鮮が自らの要求を掲げる基本土台が「核保有国」の地位認定と「核軍縮会談」であるという点を暗示する。「核軍縮会談」と「北朝鮮非核化」のどこがそんなに違うかのか強弁するかもしれない。この2つは韓米が支払うべき代価と補償の面で大きな違いがある。たとえワシントンが暫定的な問題解決ラインで妥協を望むとしても、我々には北朝鮮の善意に頼る不安な平和が強要される。