【時論】原子力「パラダイム」を変えよう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.05.13 13:39
福島が私たちに与える本当の教訓は何か。この2カ月間、筆者を含む原子力界の従事者が何度も自分に問いかけた質問だ。原子力の放棄なのか。そうではない。21世紀の先進国家として生存を放棄するつもりでなければ、重要な電力源である原子力を手放すことはできない。では方向の転換なのか。そうだ。なら何をどう変えなければいけないのか。
福島原発事故はまず私たちにマグニチュード9.0の大地震と10メートルを超える津波という天災で近づいてきた。しかし時間が過ぎるにつれ、天災であると同時に人災であることが明らかになっている。事故が発生した原発は旧型だというが、こうした強震でも核心構造物は損傷しなかったし、地震の発生で予定どおりに自動停止した。しかし後に続いた津波で電源が切れ、原発の冷却機能が失われた。